弁護士・法律事務所のAIO対策ガイド【2026年10月版】ChatGPT・Gemini・Claudeで相談先に挙がるためにやること

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法律事務所のAIO対策を、ChatGPT・Gemini・Claudeで相談先に挙がるためにやることから解説。分野ごとのページ・解決事例・費用の載せ方と業務広告規程、AIの答えの確かめ方、開業したばかりの事務所の進め方、依頼先の選び方までまとめました。

法律事務所のAIO対策とは、依頼者が「中野の近くで離婚の相談ができる法律事務所は?」のように地域や分野を添えてChatGPT・Gemini・Claudeのようなサービスで相談先を探したとき、自分の事務所が候補に挙がるよう情報を整えることです。

事務所サイトには取り扱い分野ごとのページ・解決事例・弁護士紹介・費用・よくある質問を載せ、サイトの外の情報もそろえます。どれも業務広告規程に沿って事実で書き、AIの答えを毎月確かめましょう。

この記事では、AIが読む情報と載せ方、AIの答えの確かめ方、開業直後の事務所やポータルに頼らない集客の進め方、費用と依頼先の選び方を順に説明します。

法律事務所のAIO対策とは

法律事務所のAIO対策を、意味とSEOとの違いの2つに分けて説明します。

この記事の対象は、弁護士・法律事務所です。

士業全体に共通する考え方なら「士業事務所のAIO対策とは」が、税理士の事務所なら「税理士事務所のAIO対策ガイド」が、社労士の事務所なら「社労士事務所のAIO対策ガイド」が参考になります。

AIO対策の意味

法律事務所のAIO対策は、依頼者がAIに相談先を聞いたときに、事務所の名前と取り扱い分野が根拠つきで答えに挙がるよう、事務所の情報を整えることです。

質問を受けたAIがウェブを検索し、参考にしたページへのリンクを示しながら答えることもあります。そこで読まれるページに事務所の正確な情報があることが、すべての前提です。

ChatGPT はウェブを検索し、最新情報と関連する情報源へのリンクを使って質問に回答できます。

出典:OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT でウェブを検索する」

AIO・LLMO・GEOは、同じことを指す呼び方の違いです。この記事では、まとめて「AIO」と呼びます。AIによる概要に向けた対策は、別の記事で扱っています。

SEOとの違い

SEOとAIO対策の違いをまとめると、次のとおりです。

項目SEOAIO対策
目指すこと検索結果で事務所サイトを上位に出すAIの答えで事務所が相談先の候補に挙がり、正しく紹介される
依頼者が見る場所Googleなどの検索結果の一覧ChatGPT・Gemini・Claudeの答えや、GoogleのAIによる概要
確かめ方狙う言葉での検索順位と、検索からのアクセス同じ質問をAIに数回ずつ聞き、事務所の名前が出た回数と紹介のされ方を記録する

ただし、土台は共通です。Googleは、AIによる概要などに表示されるための特別な最適化は要らず、SEOの基本がそのまま有効で、独自の経験や専門的な見方にもとづく役に立つ中身が大事だと説明しています。

取り扱い分野や費用のページなど、SEOのために整えてきたページは、AIO対策でもそのまま土台になります。

SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です。AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。

出典:Google Search Central「AI 機能とウェブサイト」

依頼者がAIにする相談とAIが読む情報

ここでは、依頼者がAIにどう相談するのか、AIはどんな情報を読んで答えると考えられるのかを見ていきます。ここを押さえておけば、事務所サイトとサイトの外に何を載せればよいかで迷いません。

依頼者がAIにする相談の例

依頼者がAIにする相談は、次の4つの型に分けて考えられます。

相談の型質問の例答えに要る事務所の情報
地域と分野「中野の近くで離婚の相談ができる法律事務所は?」所在地、取り扱い分野、相談の方法
状況や悩み「会社から急に解雇を言い渡された。誰に相談すればいい?」分野ごとのよくある相談、解決までの流れ
費用「交通事故の弁護士費用の目安は?」相談料・着手金・報酬金などの金額か計算の方法
比べ方「相続の相談は、弁護士と司法書士のどちらにすればいい?」弁護士が扱える範囲、取り扱い分野、解決事例

AIが事務所の名前を挙げるには、答えに要る情報がどこかに書かれている必要があります。たとえば地域と分野の相談では、事務所の所在地と、離婚を取り扱っていることが読み取れなければ、候補に入りません。

状況や悩みから聞く相談では、依頼者が「弁護士」という言葉を使わないこともあります。分野ごとのページで、どんな状況の人の相談を受けるのかを書いておくと、こうした相談にも答えられるページになるでしょう。

AIが答えるときに読む情報

AIは、答える前にウェブを検索し、事務所の公式サイト、Googleビジネスプロフィール、弁護士会の名簿、ポータルサイト、解説記事などを読んでいると考えられます。ChatGPTは、ウェブを検索して答えるとき、参照したページを引用として示す場合があります。

ウェブ検索を使用した回答には、引用が含まれる場合があります。引用を選択すると、その情報源が開きます。

出典:OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT でウェブを検索する」

フォワードXが2026年10月6日に行った計測では、AIO対策の会社を探す質問110問(士業はそのうち40問)を、3つのAI(ChatGPT、Gemini、Claude)に5回ずつ聞きました。士業の40問への600回答を見ると、591回答で、AIは答える前にウェブを検索していました。

事務所サイトに載せる情報

依頼者の相談に答えられる中身を、事務所サイトに事実で載せましょう。事務所サイトのページや記事は、依頼者になるよう誘うことが主な目的であれば、業務広告規程の「広告」にあたります(規程第2条)。そのため、規程に沿って書くのはどのページも同じです。

載せる情報と書くこと、関わる決まりをまとめると、次のとおりです。決まりの詳しいことは、この記事の「法律事務所のAIO対策のよくある質問」で答えます。

載せる情報書くこと関わる決まり
取り扱い分野ごとのページ対応する地域、よくある相談、解決までの流れ、費用、相談の方法「専門」を控え「取扱い分野」「得意分野」を使う(指針 第3の12)
解決事例相談の内容、争点、事務所の対応、結果(依頼者が特定されない形)依頼者の同意などが要る(規程第4条第4号)、架空・脚色は不可(規程第3条第1号)
弁護士紹介登録年、所属弁護士会、経歴、取り扱い分野、著書や講演氏名と所属弁護士会を表示する(規程第9条)
費用種類ごとの金額か計算の方法、支払う時期税込の総額で書く(消費税法第63条)、あいまいな表示を避ける(指針 第3の3)
よくある質問依頼者の言い回しに近い質問と、1文目で言い切る答え誘いの文言があれば広告にあたりうる(指針 第2の2)

第二条 この規程において「広告」とは、弁護士又は弁護士法人が、口頭、書面、電磁的方法その他の方法により自己又は自己の業務を他人に知らせるために行う情報の伝達及び表示行為であって、顧客又は依頼者となるように誘引することを主たる目的とするものをいう。

出典:日本弁護士連合会「弁護士等の業務広告に関する規程」

取り扱い分野ごとのページ

離婚・相続・交通事故・労働問題・企業法務など、取り扱う分野ごとに1ページを作りましょう。それぞれのページには、対応する地域、よくある相談、解決までの流れ、費用、相談の方法を書きます。

分野ごとにページを分ける狙いは、AIに「この分野ならこの事務所」と読み取ってもらうことです。

日弁連の指針は、専門分野の表示は客観性が担保されないため控えるのが望ましいとし、「取扱い分野」「取扱い業務」は問題ないとしています。実際に得意な分野であれば、「得意分野」と書いても差し支えありません(指針 第3の12)。

客観性が担保されないまま専門家、専門分野等の表示を許すことは、誤導のおそれがあり、国民の利益を害し、ひいては弁護士等に対する国民の信頼を損なうおそれがあるものであり、表示を控えるのが望ましい。

出典:日本弁護士連合会「業務広告に関する指針」

解決事例

解決事例には、相談の内容、争点、事務所の対応、結果を、依頼者が特定されない形で書きます。どんな相談をどう解決したかが具体的にわかると、依頼者にとってもAIにとっても、事務所の取り扱い分野を判断する材料になります。

過去に取り扱った事件を載せられるのは、依頼者から書面か電磁的方法で同意を得ている場合や、広く知られた事件か依頼者が特定されない場合で、依頼者の利益を損なうおそれがないときに限られます(規程第4条第4号)。

架空の事例を載せることや、実際の結果を脚色して載せることはできません(規程第3条第1号、指針 第3の2(1)ウ)。

弁護士紹介

弁護士ごとに、登録年、所属弁護士会、経歴、取り扱い分野、著書や講演など、確かめられる事実を書きます。広告には弁護士の氏名と所属弁護士会を表示することが定められているので(規程第9条)、紹介のページでもはっきり示しておくと確実です。

だれがどの分野を扱う事務所なのかは、AIが事務所を紹介するときの根拠にもなりうる情報です。前の役職や経歴を書くときは、それによって特に有利な解決が期待できるように見せる書き方は避けましょう(指針 第3の11(2))。

第九条 弁護士は、広告中に次に掲げる事項を表示しなければならない。

一 氏名(職務上の氏名を使用している者については、職務上の氏名をいう。以下同じ。)

二 所属弁護士会

出典:日本弁護士連合会「弁護士等の業務広告に関する規程」

費用

相談料・着手金・報酬金などの種類ごとに、金額か計算の方法と、支払う時期を書きます。

料金を不特定かつ多数の人に示すとき、消費税を納める事業者は税込の総額で表示しなければなりません(消費税法第63条)。個人の依頼者に向けた料金は、税込の総額で書いてください。

指針は、「割安な報酬で事件を受けます」のようなあいまいな表示や、手数料などを別に受け取るのにそのことを書かない「着手金0円」のような表示を、誤解を招く例に挙げています(指針 第3の3(3)(4))。別にかかる費用があるときは、そのことも書いておきましょう。

よくある質問

依頼者がAIに聞く言い回しに近い形で質問を作り、答えは1文目で言い切ります。分野ページの下に、その分野の質問を置くと、どの分野についての答えかがはっきりします。

よくある質問も、相談への誘いの文言を添えると広告にあたりうるので、規程に沿って書く点はほかのページと変わりません。

指針は、法律問題を解説する動画を例に、解説だけなら必ずしも広告とは判断されないが、「○○の相談は当事務所へ」のような誘いの文言があれば広告にあたりうるとしています(指針 第2の2(4))。

サイトの外の情報と構造化データの整え方

AIは、事務所サイトの外の情報もあわせて読むと考えられます。そのため、事務所名・所在地・電話番号・取り扱い分野を、事務所サイト、Googleビジネスプロフィール、弁護士会の名簿、ポータルサイトでそろえましょう。

後半では、事務所サイトの中の事務所の情報をまとめて伝える、構造化データの入れ方も扱います。

Googleビジネスプロフィール

ビジネスプロフィールの名前は、看板やサイトで使っている実際の事務所名にし、分野や地域などの余計な語句を足しません。カテゴリは、中心となる業務を表すものを、できるだけ具体的に、できるだけ少なく選んでください。

実際のビジネスで一貫して使用し、認知されている(看板やビジネスレターなどで使用している)ブランド名を使用します。

中核事業に当てはまるカテゴリを、できるだけ少なく選択します。

出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」

所在地・電話番号・営業時間・サイトのURLも、事務所サイトとそろえます。Googleの説明では、ビジネスプロフィールなどのサービスを使えば、AIの回答にも通常の検索結果にも、商品やサービスが出やすくなります。

Merchant Center(Merchant Center フィードなど)や Google ビジネス プロフィールなどのサービスを利用すると、AI の回答と Google 検索のその他の検索結果の両方で商品やサービスが表示されやすくなります。

出典:Google Search Central「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」

弁護士会の名簿とポータルサイト

所属弁護士会の名簿と、掲載しているポータルサイトの事務所情報を、事務所サイトと見比べます。古い所在地や、今は扱っていない分野が残っていれば直しましょう。

ポータルに載せる事務所の紹介も、事務所の広告として規程に沿って書くのが前提です。分野の書き方や事例の載せ方は、事務所サイトと同じ決まりで見直しておいてください。

口コミと第三者の記事

口コミを頼むときは、見返りを渡したり、書く内容を指定したりしません。

事務所が依頼や指示をして書いてもらった口コミや記事は、事務所の広告として扱われ、広告であることを隠すと景品表示法が禁じる不当な表示(ステルスマーケティング)にあたります。お金を払って載せる記事は、「広告」「PR」とわかるようにしてもらいましょう。

広告であるにもかかわらず、広告であることを隠すことがいわゆる「ステルスマーケティング」です。

広告には、企業がインフルエンサー等の第三者に依頼・指示するものも含まれます。

出典:消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」

弁護士の優劣を論じる第三者の記事やランキングへの協力については、この記事の「ランキング記事やおすすめ記事に載せてもらってもよい?」で答えます。

構造化データ

構造化データとは、ページに何が書いてあるかを、検索エンジンが読める決まった形で示すものです。法律事務所で使う主な型は、次のとおりです。

型書く項目ねらい
LegalService事務所名・所在地・電話番号・サイトのURL・営業時間などページに出している事務所の基本情報を、同じ中身で検索エンジンにも伝える
FAQPageページに見えている質問と答えよくある質問の問いと答えを、まとまった形で伝える(検索結果の表示は変わらない)

LegalServiceは、schema.orgの分類では、LocalBusinessの一種にあたる、法律事務所などの型です。Googleも、LocalBusinessのうちできるだけ細かく分かれた型を選ぶよう勧めています。

できる限り具体的な LocalBusiness サブタイプ(Restaurant、DaySpa、HealthClub など)を使用してください。

出典:Google Search Central「ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ」

FAQPageを入れても、検索結果の見た目は変わりません。GoogleのFAQのリッチリザルトは、2026年5月7日から表示されなくなっているためです。Googleは、AIによる概要などのために特別な構造化データは要らないとしているので、ねらいは通常のSEOと情報の整理です。

AI 機能で表示されるために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません。また、特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません。

出典:Google Search Central「AI 機能とウェブサイト」

AIの答えの確かめ方

整えた情報がAIの答えにどう反映されているかは、3つのAIに同じ質問を数回ずつ投げて記録をとり、月ごとにくり返して確かめましょう。1回の結果で判断しないのは、AIの答えが聞くたびに変わりうるからです。

手順は次の4つです。それぞれの手順をさらに詳しく知りたいときに「ChatGPTで自社をおすすめしてもらうには?」が役立ちます。

1. 確かめる質問を決める

この記事の「依頼者がAIにする相談の例」で挙げた4つの型ごとに、事務所の地域と取り扱い分野を入れた質問を決めます。たとえば中野で離婚を取り扱う事務所なら、「中野の近くで離婚の相談ができる法律事務所は?」「離婚の弁護士費用の目安は?」のような質問です。

変化を比べられるよう、毎月同じ質問を使うのが原則です。質問を変えると、名前が出るようになったのが対策の結果なのか、質問が変わったからなのかがわからなくなります。

2. 3つのAIに数回ずつ聞く

ChatGPT、Gemini、Claudeの3つに、同じ質問を数回ずつ入力しましょう。1回きりの結果では、偶然名前が出たのか、毎回出るのかを見分けられないためです。

答えは、ログインしているかどうかや、それまでの会話の内容でも変わることがあります。聞くときは毎回同じアカウントの状態にし、新しい会話から始めるなど、条件をそろえておいてください。

3. 答えを記録する

聞いた結果を記録する表は、たとえば次のような形です。

確かめた日AI質問何回目か事務所の名前が出たかどう紹介されたかAIが示した出典
2026年11月2日(記入例)ChatGPT中野の近くで離婚の相談ができる法律事務所は?1回目出た離婚を取り扱う事務所として、3番目に挙がった事務所サイトの離婚のページ
2026年11月2日(記入例)Gemini中野の近くで離婚の相談ができる法律事務所は?1回目出なかった―ポータルサイトの一覧ページ

「AIが示した出典」には、答えに添えられた参照元のページを書きます。自分の事務所のページが読まれているのか、ポータルや他の事務所のページが読まれているのかがわかると、次に直すところが見えてきます。

4. 毎月くり返して直す

名前が出ない質問や、紹介の中身が事実と違う質問は、AIが示した出典と見比べてください。そのうえで、分野ページ・解決事例・費用・サイトの外の情報のどれが足りないかを見て直します。

AIからのアクセスもあわせて見ておきましょう。Googleは、AIによる概要などに表示されたサイトへのアクセスは、Search Consoleの検索タイプ「ウェブ」のレポートに含まれると説明しています。

他の検索結果ページと同様に、AI 機能(AI による概要や AI モードなど)に表示されるサイトも、Search Console の全検索トラフィックに反映されます具体的には、検索タイプが「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます。

出典:Google Search Central「AI 機能とウェブサイト」

開業したばかりの事務所の進め方

開業したばかりで、解決事例や口コミが少ない時期でも、事実で伝えられることはあります。それを先に整え、毎月の記録で変化を見ていきましょう。

成果が出る時期は、地域や分野の競合、AIの変化によって変わります。早く結果を求めすぎず、同じ質問で記録を続けることが大事です。

実績が少なくても載せられること

登録年、所属弁護士会、これまでの経歴、取り扱い分野、対応する地域、費用、相談の流れ、相談できる曜日や方法など、確かめられる事実を書いてください。

事例が少なくても、だれが、どの分野を、どの地域で、いくらで扱うのかがわかれば、AIが事務所を紹介するときの材料になります。

前の事務所で扱った事件を載せるときも、規程第4条第4号の範囲で書くことに変わりはありません。依頼者の同意があるか、依頼者が特定されない形で依頼者の利益を損なうおそれがないかを確かめてから載せましょう。

最初の3か月にやること

開業から3か月の進め方の例は、次のとおりです。

時期やること確かめること
1か月目事務所の基本情報・弁護士紹介・Googleビジネスプロフィール・弁護士会の名簿をそろえ、最初の記録をとる決めた質問で、事務所の名前が出るか、AIがどのページを読んでいるか
2か月目取り扱い分野ごとのページ・費用・よくある質問を作る分野・費用・質問の書き方が規程に沿っているか
3か月目同意を得た解決事例や解説記事を足し、毎月の記録を見比べる1か月目と比べて名前が出た回数と紹介のされ方が変わったか、次に直すところ

3か月目の記録を1か月目と見比べて、名前が出るようになった質問と出ないままの質問を分けます。出ないままの質問で見直したいのは、その質問に答えるページがあるか、AIがどのページを読んでいるかです。

ポータルに頼らない集客の進め方

ポータルサイトに載せ続けるかどうかは、事務所が判断することです。ここでは、ポータルを使うかどうかとは別に、事務所サイトとサイトの外の情報から直接相談が来る入り口を増やす進め方を説明します。

法律事務所に限らず、どの業種にも通じる進め方を「広告費が上がった・紹介頼みの会社が、AI検索から問い合わせを増やす方法」にまとめています。

事務所サイトの情報を厚くする

ポータルに載せている取り扱い分野・費用・解決事例などの情報が、事務所サイトにもあるかを見比べてください。ポータルだけに載っている情報は、事務所サイトにも書き足します。

事務所サイトに情報がそろっていると、AIがポータルではなく事務所サイトを読んで答える手がかりが増えます。依頼者が事務所サイトから直接問い合わせる入り口になるのも利点です。

ポータルの情報をそろえる

ポータルの事務所情報を、事務所サイトと同じ名称・所在地・取り扱い分野にそろえましょう。ポータルも、AIが読む情報の一つと考えられるためです。

ポータルと事務所サイトで書き方が違うと、同じ事務所の情報だと読み取ってもらえないかもしれません。掲載を続ける場合も、やめる場合も、残っている情報が今の事務所と合っているかを確かめておきます。

相談の経路を記録する

問い合わせのときに、事務所を何で知ったかを聞き、AI・検索・ポータル・紹介などの経路ごとに数えます。問い合わせのフォームに選ぶ欄を設けておけば、続けて記録するのも難しくありません。

経路ごとの数は、ポータルへの掲載を続けるかを決めるときの材料になります。AIから知ったという相談が増えているか、毎月の記録とあわせて見ていってください。

AIO対策の費用と依頼先の選び方

AIO対策を会社に頼むときの費用の目安と、依頼先を選ぶときに見るところを説明します。料金の形と総額の見方は、法律事務所でもほかの業種と変わりません。

会社を比べるなら「弁護士・法律事務所のAIO対策会社比較」を、相続の分野で探すときは「相続の相談を増やしたい税理士・法律事務所のAIO対策会社」を参考にしてください。

費用の相場と料金の形

2026年10月15日時点で料金を公開しているAIO対策会社16社を見ると、目安は月25万円前後で、安いところは月5万円、高いところは60万円ほどです。詳しいことや、予算ごとの選び方は「AIO対策の費用相場」にまとめています。

料金の形は、主に次の4つです。

  • 無料診断:AIの答えでの事務所の現状と、競合との差を、費用をかけずに調べてもらう
  • 診断だけの契約:有料の診断や分析を、単発で頼む
  • 月額の伴走:分析と改善提案、測り直しと報告を月額で続けて頼む
  • 記事制作込みの契約:月額の中に、記事の制作や今ある記事の直しまで含める

比べるときに大事なのは、月額だけで決めず、初期費用と最低契約期間の月額をすべて足した「契約したら最低いくらかかるか」で見ることです。説明のための例は、次のとおりです。

  • 初期費用30万円、月額10万円、最低契約期間12か月なら、最低150万円
  • 初期費用なし、月額20万円、最低契約期間3か月なら、最低60万円

依頼先を選ぶ4つのポイント

依頼先は、次の4つを見て選びましょう。

  • 弁護士・士業向けのページや支援があるか
  • 公開している士業の事例(分野・期間・何と比べた結果か)
  • 弁護士職務基本規程と業務広告規程への配慮
  • 料金(初期費用・最低契約期間・月額に含まれる作業)

規程への配慮では、記事やページの表現を確かめてくれるかに加えて、支払いの形も見ておくことが大切です。受任件数や弁護士報酬に応じて払う形だと、報酬分配の制限(職務基本規程 第12条)や、依頼者紹介の対価の禁止(同 第13条)に触れるおそれがあるからです。

AIに相談先を聞いて候補を探す方法もあります。10月の計測では、「法律事務所のAIO対策で実績のある会社を5社教えて」という質問に、3つのAIの合計で15回中13回、AIが解説記事を読んでから答えていました。AIが挙げた会社も、この4つで確かめてから選びます。

AIO対策を頼まなくてよい場合

AIO対策は、どの事務所も会社に頼まなければならないものではありません。

ここでは、事務所だけで進められることと、依頼を急がなくてよい事務所の例を挙げます。

事務所だけで進められること

次のことは、事務所の中でも進められます。

  • 事務所サイトの基本情報と弁護士紹介を整える
  • Googleビジネスプロフィールの名前やカテゴリ、所在地、営業時間を見直す
  • 弁護士会の名簿の登録情報を確かめる
  • 毎月、同じ質問をAIに聞いて答えを記録する

これらを進めてみて、手が回らないところが出てきたら、会社に頼むかを考えれば十分です。たとえば、分野ページや解説記事を続けて作る時間がない場合は、その部分を頼む方法があります。

依頼を急がなくてよい事務所

紹介や顧問先からの相談で受任が足りていて、新しい相談を増やす必要がない事務所は、急いで頼まなくてかまいません。その場合も、AIが事務所について古い情報を答えていないかは、ときどき確かめておきます。

取り扱い分野や費用がまだ決まっていない事務所や、事例の同意の取り方・広告の記録の残し方など、規程に沿った事務所の決まりがまだない事務所は、それを整えるのが先です。載せる中身と決まりがそろってから頼むほうが、対策はスムーズに進むでしょう。

法律事務所のAIO対策ならフォワードX

法律事務所のAIO対策を任せる先の一つとして、フォワードXの士業AIO支援を取り上げます。フォワードXに頼むときの強みは、次の6つです。

代表が行政書士で、士業の実務を知っている

フォワードXの代表取締役を務める塩野豪は、行政書士です。法人営業のほか、広告やWebマーケティングの仕事に携わったあと、2016年に行政書士の事務所を開き、2019年に設立した行政書士法人フォワードでは、士業事務所の経営も担っています。

士業向けのAIO支援には、代表や関連法人で重ねてきた士業の実務と事務所経営の経験が活かされています。

詳しくはこちら

弁護士の取り扱い分野ごとにAIの答えを分析できる

士業AIO支援で挙げている弁護士の分野は、企業法務・契約書・M&A・IPO・相続・離婚・労働問題・交通事故などです。それぞれの分野で、依頼者がAIへ投げかけそうな質問を組み立て(プロンプト設計)、今の状況と競合を分析します。

あわせて行うSOV分析では、狙った質問へのAIの答えの中で、事務所と競合がそれぞれどれくらい挙がっているかを比べます。SOV分析でわかるのは、事務所が増やしたい分野と、AIに伝わっている強みの差です。

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記事づくりからサイトの改善まで任せられる

任せられる範囲は、コンテンツ戦略の設計から、コンテンツの新規制作と改善、サイト全体の情報設計、FAQや構造化データの見直し、継続した測定と改善までです。

分析だけで終わらず、記事づくりやサイトの改善まで任せられるので、事務所に担当者がいなくても進められます。

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今のSEO会社や制作会社のままで進められる

今のSEO会社があっても、今のSEO施策や役割分担を確かめたうえで、今の取り組みを活かしたAI検索対策を提案します。必要に応じて、今の依頼先と連携しながら進めます。

Webサイトを作った制作会社も、原則として替えなくてかまいません。今のサイトを確かめて、制作会社への改善の提案や、実装の役割分担を整理します。

詳しくはこちら

弁護士事務所の支援事例を公開している

事例・実績のページでは、企業法務と相続を扱う弁護士事務所の、新規顧客の獲得に向けた支援事例を公開しています。この事務所は、主要なキーワードでGoogle検索の1ページ目に入っていた一方、ChatGPTなどで推奨されるのは競合ばかりでした。

企業法務・相続のプロンプト分析と競合分析、エンティティを意識したサイトの情報設計、事務所独自の経験や知見にもとづく一次情報のコンテンツ、そして外部メディアへの発信に取り組みました。

特定の対象プロンプトでは、施策を始めた時点で推奨は0件でしたが、1か月後に推奨を獲得しました(施策は継続中)。成果は事務所の状況によって変わり、AIの答えでの表示や推奨は保証していません。

詳しくはこちら

初期費用0円で、無料診断から始められる

無料診断(0円)では、プロンプト分析とSOV分析、競合1社の分析、改善案の提示までを受けられます。初期費用はかかりません。

月額は、ベーシックが15万円、プロフェッショナルが30万円(どちらも税抜で1ブランドあたり)、最低契約期間は3か月からです。士業向けの料金も、ほかの業種と同じです。

相談に費用はかからず、計画が固まっていない段階でも問い合わせできます。所在地は東京都中央区新川1-3-21、BIZ SMART茅場町206(東京・茅場町)です。

詳しくはこちら

法律事務所のAIO対策のよくある質問

業務広告規程への配慮と、AIO対策を考える事務所がよく聞く質問に短く答えます。詳しくは、この記事のそれぞれの見出しや関連する記事をご覧ください。

解説記事やよくある質問も、弁護士の広告にあたる?

相談への誘いが主な目的と見られれば、広告にあたりえます(規程第2条)。広告かどうかは、広告の中身や状況などから総合して判断されます。

指針は、法律問題を解説する動画を例に、解説だけなら必ずしも広告とは判断されないが、「○○の相談は当事務所へ」のような誘いの文言があれば広告にあたりうるとしています(指針 第2の2(1)(4))。

解決事例はどこまで載せてよい?

載せてよいのは、依頼者から書面か電磁的方法で同意をもらった事件と、広く知られた事件か依頼者が特定されない事件のうち依頼者の利益を損なうおそれがないものです(規程第4条第4号)。

受任中の事件(同第3号)や、顧問先・依頼者の名前(同第2号)にも同じような決まりがあります。架空の事例や脚色した事例は載せられず(規程第3条第1号、指針 第3の2(1)ウ)、同意を得たときはその記録を残します(規程第11条)。

「離婚専門」と書いてもよい?

「専門」は表示を控えるのが望ましく、「取扱い分野」や、実際に得意な分野なら「得意分野」を使うのが無難です(指針 第3の12)。分野ページ、弁護士紹介、Googleビジネスプロフィールの説明でも、同じ書き方にそろえましょう。

取り扱い件数や勝訴率は載せられる?

勝訴率は載せられません(規程第4条第1号)。

件数は、交通事故の件数を損害賠償事件全体の延べ件数に含めて広く慣れているように見せる表示や、保釈の請求の件数を「保釈の実績」とする表示が、誤解を招く例として指針に挙がっています(指針 第3の3(1)・第3の9(2))。

載せるなら、何を数えた件数かを事実どおりに書いてください。

費用はどう書けばよい?

種類ごとに金額か計算の方法を示し、個人の依頼者に向けた料金は税込の総額で書きます(消費税法第63条)。あいまいな表示や、別にかかる手数料を書かない「着手金0円」のような表示は、誤解を招く例に挙がっています(指針 第3の3(3)(4))。

電話やメールなどで受任する場合の広告には、受任する事務と範囲、報酬の種類・金額・計算の方法・支払う時期、契約の解除と清算の方法も載せなければなりません(規程第9条の2)。

ランキング記事やおすすめ記事に載せてもらってもよい?

弁護士の優劣を論じる第三者の記事やランキングには、お金を払ったり、原稿の提供やアンケート・インタビューへの回答で協力したりしません(規程第8条、指針 第7の2(2)・第7の5)。

お金を払って載せる記事は、景品表示法のステルスマーケティングの規制の点からも、「広告」「PR」とわかるようにしてもらいます。

広告の記録は何を残せばよい?

広告が終わってから3年間、広告物かその写しなどと、広告の方法の記録、事例などの同意の記録を残します(規程第11条)。

2026年7月1日からは、広告に関する業務を頼んだ事業者(広告業者)との契約書や見積書・請求書などと、入出金の記録も残す対象になりました(規程第11条、指針 第8の4(5)(6))。

SEO対策のために第三者が管理するサイトを使う場合の資料の保存も指針に挙がっているので(指針 第8の4(3)ウ)、ポータルやAIO対策の会社とのやりとりがあてはまるかは、所属する弁護士会に確かめます。

AIO対策の会社への支払いで気をつけることは?

受任の件数や弁護士報酬に連動して支払う形は、報酬分配の制限(職務基本規程 第12条)と依頼者紹介の対価の禁止(同 第13条)に触れかねないため、契約する前に所属の弁護士会へ確かめておきます。

指針も、弁護士でない者と正当な理由なく報酬を分けている実態がある弁護士の広告を、職務基本規程に反する広告の例に挙げています(指針 第3の7(2)エ)。

広告の決まりは、最後に誰に確かめればよい?

確かめる先は、所属する弁護士会です。法令や、日弁連・所属する弁護士会の会則・会規に反する広告もできず(規程第3条第6号)、弁護士会は所属の弁護士の広告を調べ、違反があれば中止などを命じます(規程第12条)。

広告で避けたい言い回しと、代わりに使える書き方の例を「士業の広告ルールに沿ったAIO対策」で紹介しています。

法律事務所のAIO対策の費用はどのくらい?

目安は月25万円前後で、月5万円から60万円ほどまで開きがあります(料金を公開している16社、2026年10月15日時点)。

料金の比べ方はほかの業種と変わらず、初期費用に最低契約期間の月額の合計を足した、契約後に最低限かかる金額で比べるのが基本です。

費用の詳しい見方は、この記事の「費用の相場と料金の形」と、「AIO対策の費用相場」で取り上げています。

AIO対策の実績がある会社は、どう見分ける?

公開している士業の事例を、分野・期間・何と比べた結果かという条件と一緒に見てください。あわせて、弁護士・士業向けの支援、規程への配慮、料金も確かめます。

見分け方の詳細は、この記事の「依頼先を選ぶ4つのポイント」で、候補の会社は「弁護士・法律事務所のAIO対策会社比較」で確かめられます。

開業したばかりの事務所は、どこに頼めばよい?

まず、基本情報・弁護士紹介・Googleビジネスプロフィール・毎月の記録など、事務所だけで進められることを整えましょう。頼むなら、4つのポイントに加えて、最低契約期間を含めた総額が予算に合うかも見ておくとよいでしょう。

依頼先の候補を選ぶときは、「弁護士・法律事務所のAIO対策会社比較」で各社を比べられます。

離婚や相続など、分野に合う会社はどう選ぶ?

公開している事例の分野と、取り扱い分野ごとに質問を設計して確かめてくれるかが、選ぶときの決め手です。

相続の分野に絞って探すなら「相続の相談を増やしたい税理士・法律事務所のAIO対策会社」、分野を問わずに探すなら比較記事の「弁護士・法律事務所のAIO対策会社比較」が手がかりになります。

AIO対策の成果はいつ出る?

成果が出る時期は、地域や分野の競合、AIの変化によって変わるため、言い切れません。毎月同じ質問で記録して、変化を見ていくのが確かな方法です。記録の取り方は、この記事の「AIの答えの確かめ方」で説明しています。

まとめ

法律事務所のAIO対策は、依頼者の相談に答えられる事実を、事務所サイトとサイトの外にそろえ、業務広告規程に沿って載せ、AIの答えを毎月確かめることです。

分野ごとのページや解決事例、弁護士紹介、費用、よくある質問を用意し、Googleビジネスプロフィールと弁護士会の名簿も事務所サイトと同じ情報にそろえます。

会社に頼む場合は、弁護士・士業向けの支援があるか、公開している士業の事例、弁護士職務基本規程と業務広告規程への配慮、料金の4つを見て選びましょう。

監修者:フォワードX株式会社 代表取締役 塩野豪(行政書士。グループ会社に行政書士法人フォワード)。監修は行政書士として確かめられる範囲で、広告の最終の判断は所属する弁護士会に確かめてください。

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この記事の執筆・監修

フォワードX株式会社 AIO編集部

AIO・SEO・生成AI領域の専門チームが執筆・監修しています。

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